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2016.01.11

Rock...

 午後2時。適当な白ワインのボトルとグラスを手に、ベランダへ出た。
 真夏を思わせる暑い太陽の下、小さな椅子を広げて、そこに腰を下ろす。
 太陽光が降り注ぐベランダは、1月とは思えないほどに暑い。

 ベランダの縁に置いたグラスへ、ワインを注ぐ。
 真珠のような輝きを放ちながら、ワインがグラスへ落ちる。ガラスを満たしたワインは太陽を浴びて、麦わら色ともマスカット色ともつかない、そういう色彩で青空を透かしている。

 グラスをワインで満たしておいて、私は音楽を聴いた。とある知人からすすめられたもの。

 イヤホンから流れるそれはうるさいばかりで、何を言いたいのかが分からなかった。このバンドは今年、再結成をしてツアーをするらしい。申年にちなんだ再結成なのだそう。

「ライブ、一緒にいこうよ」

 そう誘われたので聴いてみたのだけれど、雑音にしか聞こえない。彼らの良さは、私には理解しがたかった。あと10歳ほど若ければ、彼らの歌う事柄に多少は共感できたのかもしれない。その青春を駆け抜ける真っ直ぐな歌詞に。または歌声に。そうしたものは、この歳にして聞けば往々にして、戯言にしか聞こえないものだ。

 音楽の対象年齢というのは、小さな的を狙うように狭いもの。その小さな受け皿を持って一生を過ごすのも、悪くないのかもしれない。そこに注がれるワインの量では、私に酔いをもたらすには絶望的に足りないけれど。
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